AHO倶楽部

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そいつは読んでいた漫画本をパタンと閉じ、俺の方に体を向けてから続けて話してくる。 「どうせ暇何だから楽しい事考えて見ようぜ!!」 今、この案を出したのが小田桐 和葉(おだぎり かずは)。 俺と同じ3学年で、隣のクラス。ちなみに雛祭と同じクラス。 栗色の長髪をポニーテールにし、キリリと釣り上がった大きな瞳。そこらのモデル顔負けな位にグラマラスなスタイルをしていて、男口調なボーイッシュな奴だ。 こいつは……まぁ、何て言えば良いんだろうな。簡潔に言えば――破壊者だな。うん、破壊者。 人間、建造物、自然。何でも壊せる。 それほどに最強な存在何だ。 何でそんな力を持っているかってのは、この部活の顧問が――以下略。 「楽しい事って言われても、人それぞれじゃねーかよ」 「んじゃ各個人に聞けば良いじゃねーか。ちなみに泰介の楽しいと思う事は?」 泰介。これ、俺の名前ね。 平安名 泰介(へんな たいすけ)。 名前に関しては何も言わないで。お願いだから。
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