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約束の夜8時……辺りは、薄暗く、静まりかえっている。昼間は、人通りが多く、賑やかだが、今は人が全くおらず、昼間とは真逆に静まり返っている。
「誰もいないだけで、不気味だなぁ…」
校門前に向かうと、すでにあの少年が佇んでいたのが見え、翼は手を振った。
「お前、着替えなかったのかよ!」
学ランのままの少年を見て、翼は呆れた。
少年は、何が可笑しいのと言いたげに首を傾げているが、ニッコリと翼に笑い掛けた。
「時間ピッタリだね……えっと、」
「オレは時間は、守るんだぜ~。おっと、翼でいいぜ?お前は?」
「僕は、七夜。七つの夜って書いて、ナナヤ」
出会って間もない七夜に対し、すでに、昔からの友人の様に気軽に接する翼は、ニコニコしている。
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