第1話 故郷に帰るまで…

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「倒れてからどの位たったと思う?」 「ぅ~ん…半日くらい?」 少年は首を横に振る。 「…3日半ほどだ」 少女は目をまるくした。 「そんなに驚かなくても…」 彼は小さく笑う。 「――ねぇ、その間、貴方は何をしてたの?」 「……まぁ、テキトーに…」 「もしかして、さっきみたいに笛吹いてたんじゃ…」 「ま、そういうトコかな…」 彼は少し困った様に笑った。 「…そう…。―――あ、ねぇ『rainbow』は何処?」 「あぁ、渡しておかなくちゃな」 彼はそう言って少女に『rainbow』を渡した。
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