疑問

7/8
前へ
/154ページ
次へ
「うん…」 嬉しくてはしゃぎたかったけれど、ちらりと斎藤君の顔色をうかがう。 以前、斎藤君が認めた人間以外、女子とも話すなと言われていたためだ。 だが、彼はにっこり笑顔を向けてくれた。 ちょっとホッとして、やっちゃんやみっちゃんと話始めた。 下車するとき。 みっちゃんと斎藤君が先に降り、うちが続く。 すると、やっちゃんが後ろから声をかけてきた。 「鸞…、ちょっと」 「なあに?」 やっちゃんは、斎藤君に聞こえないように耳元で小さく囁く。 「鸞の彼氏さ…何か怖い。 アタシやみっちゃんと鸞が話していたら…すごいにらんでいたよっ」
/154ページ

最初のコメントを投稿しよう!

203人が本棚に入れています
本棚に追加