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「うん…」
嬉しくてはしゃぎたかったけれど、ちらりと斎藤君の顔色をうかがう。
以前、斎藤君が認めた人間以外、女子とも話すなと言われていたためだ。
だが、彼はにっこり笑顔を向けてくれた。
ちょっとホッとして、やっちゃんやみっちゃんと話始めた。
下車するとき。
みっちゃんと斎藤君が先に降り、うちが続く。
すると、やっちゃんが後ろから声をかけてきた。
「鸞…、ちょっと」
「なあに?」
やっちゃんは、斎藤君に聞こえないように耳元で小さく囁く。
「鸞の彼氏さ…何か怖い。
アタシやみっちゃんと鸞が話していたら…すごいにらんでいたよっ」
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