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辺りは炎に包まれ、その中を必死に僕達は逃げていた。
だがそんな逃避行も終わる。
突然、ドサッと崩れ落ちる。頭に真っ赤な花を咲かせた、大好きだった幼なじみ。
「あっ・・・ああ」
彼女はもう動かない。
僕がどんなに泣こうとも・・・
僕がどんなに叫ぼうとも・・・
段々と意識が遠退いていく。
真っ白に飲まれていく。
僕は訳が分からなくなり叫んだ。
「ああああああああああああ」
力の限り叫んだ。
そこで僕の意識は途絶えた。
僕が目を醒ますと目の前には何もなかった。
始めから無かったかのように・・・
大好きだった幼なじみも住んでいた家も村も・・・なかった。
また意識を失った。
次に目が醒めると僕の目の前には女の子がいた。
女の子と言っても15歳位だ。
「君、私と来ない?」
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