新庄真の一期一会①
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「デンカーと違って、いま所属している組織は凄いぜぇ。あと数年で世界を動かす巨大組織なるからな。それこそ家電怪獣の比じゃないぜ」 両手を広げ、大きさアピールする。 酒の後押しで気を大きくしたのか、匿名を強く希望していた元研究員が「他にも訊きたいことがあったら、何でも訊いてくれ」と協力的な態度に変わる。 「デンカーの悪口ないくらでも言えるから――」と前置きをすると、懐から名刺入れを取り出した。
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