新庄真の一期一会①

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「詳細は上層部までしか把握していないが、コレは確かな情報だぁ」  怪獣とは具体的にどういう物体なのか、新庄真は問いかける。 「いわゆる、大怪獣だよ。TVや映画に出てきて、建物を踏みつぶしている、アレだ。子供の頃、観ていただろ?」  アルコールが利いているのか、それとも冗談なのか、元研究員の赤ら顔では判断ができない。  続けて新庄真は証拠を要求する。写真や映像などが欲しかった。 「資料として研究所に保管されている。ただ、持ち出しはできない。扱えるのは上層部だけ――、信じてないのか?」
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