少女×少女②

6/24
前へ
/207ページ
次へ
「得意なの?」 「得意、不得意とかじゃなくて――」  横から質問責めをしてくる佐倉には目もくれず、パソコンから伸びている配線を確認する。 「一応、電器屋の娘ですから」  はじめに太いケーブルの接触を確かめ、次に細いケーブルへと移る。  手際良く作業を進め、原因をつきとめる。 「プロジェクターの電源が入ってないです」 「それだけ?」 「それだけです」  児嶋田マヤがプロジェクターの電源を入れると、白いスクリーンに青い画面が映り込んだ。 「パソコン操作も手伝いましょうか」 「あっ、お願いします」
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加