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未知との遭遇を拒絶するために、児嶋田マヤは呟いた。
これほどの巨大生物が地球に存在していることが信じられない。
単純に、今までどこに隠れていたのかと疑問が沸く――。
その反面、実在するのであれば「こんなもんだろう」と回路が働きだし、覆い被さってくる。
まるで特撮映画に出てくる大怪獣だ。
映画の世界から現実の世界に飛び出してきたら、「こんなもんだろう」と納得してしまう。
だから「映画じゃないですよね」と言えてしまう。
児嶋田マヤにとって、家電怪獣の大きさは想定の範疇だった。
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