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「ユチョン、朝だよー」
いつも通り、俺を起こしに来るジェジュンヒョン。
朝の弱い俺としては、最高の目覚めを誘ってくれる。
ちょっと前まではね?
あーあ、朝からムカつく。
でも、顔に出しちゃあ可哀想じゃん?
だからとびっきりの笑顔で おはよう って言ってやるよ。
どんなに最低なことされても愛してるんだもん。
だから、余計に憎いんだよ。
上半身だけを起こして、ジェジュンヒョンを見つめればまだなにも知らないような純粋な目で俺を見つめ返す。
キスでもしてみるか。
ヒョンの頬に手を添えて、そっと口付ける。
ヒョンは驚いたのか、俺の腕を掴んでいた手に力が入った。
薄く目を開ければ嬉しそうに上がっている口角が見えた。
誰でもいいんだな、あんたは。
でもさぁ。
他の男とキスをした後に彼氏とキスなんかするもんじゃないよ。
ましてやその男が煙草を吸うようなやつならね?
俺も煙草吸うからバレないとでも思ったのかな?
ほんと、浅はかなやつ。
俺がわざと素っ気なく唇を離せば残念そうに瞳を揺らして俺を見つめる。
あー、ムカつく。
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