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なんて思う訳ないよ?
嫌に決まってる!!
いくら親友でもやっていいことと悪いことがあるじゃん!!
僕は自身に触れてるユチョンの手を振り払った。
「いやっ、触んない「やだ。」
僕の語尾に重ねて、ユチョンの低い声が部屋に響いた。
気づけばいつの間にかDVDは止められてた。
そのせいで、部屋に聞こえるのは僕の息づかいと針を刻む時計の音だけ。
「ね、ねぇユチョン……」
「なぁにー?」
いつも通り柔らかい間延びしたユチョンの返事。
普段ならなんにも感じないのに。
何かおかしい。
ユチョンの声を聞いた瞬間、体が動かなくなった。
「な、……ぁ…」
「ねぇ、ジュンス」
視界が、変わった。
目の前にユチョンしかいなくて。
恥ずかしくて顔を逸らそうとしたらユチョンの長い綺麗な指がそれを阻止した。
「イイコト、しようよ」
だめ。頷いちゃ。
わかってるんだけど頭の片隅では、それを求めてる僕がいて。
ユチョンの声がいけないんだ。
この声が、僕を惑わせる。
それをわかってて、ユチョンはやめないんだ。
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