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父は……大臣派の中央の役人だ。
僕が父に引き取られたのが1歳のとき。
もちろん、その当時のことなんて覚えちゃいないけど、そのうち気付いた。
父は異常なまでに大臣を崇拝している。
あの"暗殺劇"に関わっていたかどうかはわからない。
母(と言っても育ての母。僕を産んでくれた人を僕は知らない)は父の危険性に気付いていた。
敏感な父に気付かれないように、巧妙に隠してはいたが。
アイラも何となく違和感を感じていたようで、父とは距離を置いていたようだ。
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