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学園の裏庭の木にハンモックを引っ掛けて、遠くに皆の声を聞きながらひとりで揺られるのが最近のお気に入り。
「ねぇアイラちゃん?」
「ひゃあ?!」
突然降ってきた声と揺れに、驚いて落ちそうになった。
「ちょ、揺らすな落ちるっ!やめなさい翠っ!」
犯人は女装天使の翠だった。
「――と、大魔王も一緒か。ほんとに仲良いわね、アンタたち」
翠はえへっと照れ笑い。
ウン、女の私から見ても可愛い。
大魔王――行方が惚れるのも分かる気がする。
「で、何か用?」
と聞くと、
「え?」
と首を傾げる翠。
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