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満月が昇る頃、アパート8帖くらいの部屋にベッドが上下に軋む音と男女が互いに息を切らしていた
「ハァハァ…タクっ、すっ、凄いあっ…」
部屋にはベッドの軋む音が更に激しくなり、それから数分経過すると男女は全裸で仰向けになり天井を向いていた
「タク、知ってる?明日、転校生が来るらしいよ…」
タクと呼ばれた男性はタバコを吸いながら呟く
「転校生ねぇ…」
「興味ある?」
「まぁ、最近つまんなかったしなぁ。確かな情報か花梨(かりん)?」
「だってパパから聞いた情報だもん」
茶髪でストレートな女性の花梨は満遍な笑顔で答える
「なら確実だな。なぁにすっかな~、最近暇だったからよ」
「あぁ~、タクが悪い事を考えている顔だぁ」
人差し指をタクという男性の左頬に押し付ける花梨
(転校生か…)
二人は静かに寝に入った。
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