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屋上の階段を降りていくと向かいには藤堂 匠の姿があった
「藤原…」
オレは無言で藤堂の横を通り過ぎ用とするが彼に強引に止められた
「彼女に何を話した!?」
「…………」
「答えろ、藤原!」
「はあ~、相変わらず。おめーは何にも変わってねぇ見てぇだな…タク、早くも王様気取りか?」
「俊介、何を話したんだよ?」
「何も話してねぇよタク…
どうせ、お前の事だ。オレもこうなるだろうとは予想が付いていた
良いかタク?
今回の歩の件に関しては確かに奴の思い上がった暴走だ
だがな、どうやらあの転校生。
葛西 綾の様子を見るとお前…
彼女に中途半端な優しさや深入りはするなとか言ったんだろ?」
この言葉にタクは無言、つまり
否定はしなかった
「やっぱりな。良いか、タク…
オレだって立場ってもんがあるから言いたかないが昔のよしみだ
言わせてもらうぜ?
お前の行動はどうなんだタク?
自分自身の行動が中途半端な行動だとは考えた事はなかったか?
だからオレや歩はお前の勢力から離れた。歩はジェネラルにオレは真島にそれぞれ別の道を選んだ
【篠田】の一件を乗り越える為にな…。
これを聞いてお前がこれから、あの転校生、葛西 綾に対してどんな言葉をかけるかはお前次第だよタク…じゃあな」
再び階段を降りる靴音が鳴り響く
「俊介!!!」
「………」
「歩やお前、またオレ達は昔の用には戻れないのか?」
「それはお前次第だよ。
藤堂 匠… それを望むなら、まずは黒幕から歩を守ってやれよ」
オレはそれだけ藤堂 に言い残し自分の教室へと向かった。
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