親切心は蜜の味

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たく、面倒くせぇ女だなおぃ… 『ああ、宗輔。オレだ今何処にいる?ん?オレか?オレは今、屋上で葛西と一緒だ…ああ、そんで 確かお前にバイク貸してたよな?ちょっと今すぐに使いたいんだけど… う~ん、嫌、花梨とのデートじゃなくてだなぁ。ややこしいから今すぐ屋上に来い』 「まあ~、数分したら宗輔もくっから事情はオレから話すがその後はお前が奴を説得しろ?」 「えっ?」 「えっ…じゃねぇよ。当たり前だろうが言っとくがな宗輔を納得させんのはこのオレでさえ一苦労すんだから覚悟しとけよ? さっきも言ったが中途半端な優しさで…」 藤原の言葉が突然、蘇ってきた 『良いか?藤堂 匠。今後、彼女にどんな言葉をかけるかはお前次第だ』 「チッ、やっぱり良いわ あいつを説得すんならそれなりに覚悟しとけって事だよ」 オレはポケットからタバコを一本取り出してライターで着火させ煙りを空に向けて吐くと宗輔が息を切らしながらやってきた 「来たぞ?葛西、後はお前次第だかんな」 「うっ、うん。分かった」 「何だよ、タク。用が有るっていうから全速力でハァハァ…来てやったぜ?」 「わりぃな…」 宗輔は疲れ果てた のかうつ伏せに倒れおれはしゃがみ込んでタバコを加えたまま今までの経緯を説明する。
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