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噴水の所に腰を下ろしタバコをポケットから取り出してタバコを一本口に加えて着火させて付加し始める
(さて…黒幕さんよ。いつになったら出て来るんだい?)
俺は辺りに視線を廻していく…
すると、携帯が鳴り出した
(ん?花梨?)
『おう、どうした花梨?』
電話先の花梨の様子が可笑しい
『タク…いま、何処?』
『今?今は歩ん家だけど…
どうした、花梨?何かあったのか??』
『タク、そこから急いで逃げて!何か校舎の裏側に黒装束の集団が居るけど…多分、進藤君の家に行くんじゃない?』
『人数は?』
『分からない…けど、パッと見だけど四、五十人は居るよ…』
『マジかよ…』
『うん、あっ今バイクに乗って向かったわ。タクもそこから逃げて!!』
『分かった花梨…』
『うん、何?』
『ありがとうな…』
『私、タクの彼女だよ?
タクを守るのは当たり前じゃないそれから、相田君や島君にはもう連絡してそっちに向かわせたからさ早く逃げてね』
『おう、恩に着る』
やっぱり、こうなったかぁ…。
俺はタバコを足元に投げ捨てて
火を消して駆け足で歩の部屋に向かい、扉を勢いよく開けた
「葛西、歩!大変…だ」
オレが目にした光景は信じられないものだった。
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