動き出す黒幕

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訳が分からなかった何故、歩と葛西の二人がキスをしていたのか… しかも、俺自身もその時は訳が分からず歩に殴りかかっていた 「てんめぇ!歩、反省していたかと思えば葛西に何してんだ!!」 奴は笑っていた… 「それが、君の言い分かい? 藤堂 匠…君も素直じゃないねぇ~」 「てめぇ…何が言いたい?」 「君も彼女の事が好きなんだろ?葛西 綾の事が」 「馬鹿言うんじゃねぇよ! オレには花梨が…」 「それは親同士が決めた政略結婚だ。君は黙ってそれに従っているだけ…」 「く…」 すると、宗輔、島の二人が駆け付けた 「タク…急いで逃げるぞって、 何してんのお前達?」 「宗輔、葛西を連れて先に逃げてくれ。オレもこの馬鹿を連れて後を追う」 「おっ、おう。よくわかんねぇけど早くしろよ?黒幕の奴、物凄い数を送り込んで来やがった! さっ、綾ちゃんいくよ?」 「うっ…うん」 「行けよ、俺はこの馬鹿と話がある」 「分かった…」 部屋には歩と俺の二人だけが残された。
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