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沈黙の間が訪れるが歩が微笑みながら先に口を開く
「早く彼女の後を追いなタク」
「歩!?お前、まさか?」
歩は突然、俺の手を振り払う
「これは僕自身の問題なんだよ
タク…君なら、彼女の事を任せられると思って…」
「ばっ、馬鹿野郎!!!歩!
テメェはいつも、そうだ…誰にも頼らず相談もせず勝手に、勝手に……っく」
「タク?」
(ちくしょう、何泣いてんだよ。俺はみっともねぇ)
「タク、君は純粋すぎる…。
まだ、君はあの時の真実を知らないんだ」
「どういう意味だよ、歩?」
すると、部屋にヒデ爺が息を切らしながら入ってきた
「たっ、大変です。歩坊ちゃん」
「来たか…」
俺と歩は互いに目を合わせて頷き部屋を出た。
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