動き出す黒幕

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私と相田君、島君の三人はバイクで進藤邸から少し離れた海沿いの道路を走っていたが急に後方を走る島君が脇道に逸れて急停止する 「小十郎、どったの?」 私は相田君の運転するバイクに二人乗りしていた 「なあ、宗輔…何か可笑しいとは想わないか?」 「可笑しいって何んだよ?」 「嫌、何でもない。悪いが先に行っててくれ。幾ら何でも四、五十人を相手にあいつらでは無理だ」 すると、島君はバイクの向きを方向転換させて進藤君の家に戻って行った 「かぁ~、参ったね。あの眼鏡馬鹿は…。悪いね綾ちゃん」 「うん?」 「オレらも戻るぜ。綾ちゃんは安全な所に直ぐに隠れて」 「わっ、分かった…」 私達もバイクを方向転換し再び、進藤君の家を目指し走らせる。
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