波乱

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その男、藤原 俊介の片手には 買い物袋があったがそれを凶器として使い崎本を思い切り殴り飛ばした 「やっ、久しぶりだね歩…」 「俊介…何で」 「タクはともかく、お前までそんな事を言われると傷つくなぁ 買い物帰りに久しぶりに顔をだそうかと思ったけど…」 「いやいや、待てよ俊介。お前授業は?」 「タク、テメェはオレの親か? サボったに決まってんだろう」 横に激しく吹き飛んだ崎本は足元がふらつきながら立ち上がり土埃を払う 「藤原さん、何しに来たんですか?貴方は真島側の人間でしょう? これに参加すると、真島さんや沢井さんは激怒するのでは?」 崎本の言葉に今までの穏やかだった藤原の顔が変わる 「何だ崎本、お前オレを脅してんのか?」 「いっ、言えいえ。ただ、助言ですよ…」 「要らぬ心配だな…。ダチを助けんのは当たり前だろう?」 「それはルールに反するのではないのですか藤原さん?」 「いってな…。誰がなんと言おうがこの闘いにオレは参加させて貰うぜ…」 「俊介…」 「まあー、タク。後の事は気にすんな。これはオレの独断でやってからよ…」 「分かった…」 オレ、歩、俊介の三人は三角形の陣を作る 「久しぶりだな…お前ら二人とこうなるとは想ってなかった」 「全くだ…歩、お前に感謝しないとな…」 「ゴメン…っ痛!?」 藤原とオレに頭を同時に叩かれる歩… 「その謝る癖、直せ歩…」 「分かったけど、何も叩く事はないだろう二人共ぉ?」 「行くぜ、歩、俊介?」 三人は一斉に漆黒の集団に駆け出した。
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