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漆黒の集団に意を決して突っ込む三人だがひとりの男性がバイクに乗りながら彼ら三人を呼び止める
「ちょーっと、まぁーった!!
そこの三人、嫌…特に藤原ッ!!」
(カァーッ、このタイミングで現れるたぁ…オレもとことんついてねぇな~。オィッ)
「あの二人を呼んだのは、テメェか?崎本?」
「まっ、まさか…。貴方に殴られてそんな余裕がオレにあると思いますか?」
それは真島 康介と 沢井 美咲の
二人だった
灰髪のオールバックの髪型をし威圧感を全開に出している真島、沢井は十人、二十人と黒幕の手下を次々に始末していき藤堂、進藤、藤原達の三人の正面にまで近づいた
「藤原。こりゃ、どういう事だ?あん?オメェ、軽々しくルール破ってんじゃねぇぞ?
そもそも、テメェはオレの勢力に所属してんだからオレに従ってれば良いんだよ…」
「潮時かな…」
俊介の言葉に食ってかかる沢井は胸元を掴みかかる
「どういう意味だい、藤原?
あんた…まさか?」
「流石っすね。姐御…オレは長い間、真島さんの勢力に世話になりました…
お二人があってようやく真島勢力は成り立ってると思います…
けど、貴方達は申し訳ないが…上ばかりを見ていて肝心の下の連中の方を見ちゃいない
オレはこれを機に真島側から藤堂匠の勢力に寝返らせてもらいますから…」
「テメェ…、藤原。それを言うって事はそれなりの覚悟は出来てんだろうな?」
「もちろん、オレはいつでも受けて立ちますよ?真島さん、ただ忘れないで下さい。オレも長年、そっち側に所属していたって事をお忘れなく…」
「康介、コイツは既に覚悟を決めているようだ。私らはずらかろうっ…」
「あぁ…、藤堂 匠!」
「おっ、おぅ!」
「覚悟しとけよ…この勝負、長期戦になりそうだ」
「へっ、望む所だぜ真島…」
真島と沢井はオレ等、三人に背を向けて黒幕の手下を再び何人か蹴散らしてからその場を去って行った。
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