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真島、沢井の二人を寂しげに呆然と見送る藤原…
藤原には黄昏れの余韻も無く
オレは藤原の背後に迫り来る漆黒の魔の手に気づかなかった
「俊介っ!危ねぇ!!」
黒幕の集団から手下が二人、藤原に向かって襲い掛かる
「隙が在りすぎなんだよ!
藤原ぁあ〰!!!」
襲い掛かる黒幕の手下の手には
鉄パイプが握り締められていた…すると、藤原は小声で呟き振り返り際に一人の腹部に左蹴りと
更にもう片方から来る敵には回し蹴りを与える
藤原の蹴りを受けた黒幕の手下、二人は激しく転倒していく
「誰が隙在りだ、馬鹿が。もっとオレに見送りの時間位、よこせよなぁ~。ったく…、礼儀知らずの奴だ…あっ、オレもか
まあ~、そういう訳だからよ
また、よろしくなタク!!!」
藤原は笑顔で片手を上げてオレに挨拶をする
「お前ならいつでも歓迎だよ…
俊介、だが…肝心なのは宗輔だ」
「あぁ~、あの馬鹿ね」
刹那、凄まじい怒鳴り声が公園に響き渡る
「だぁあっれが、馬鹿じゃぁ!!!
ボケぇえ〰!!!」
バイクの前輪を上げて黒幕の手下に軽傷を追わせながらオレらの前に現れる宗輔と小十郎達。
「あらまぁ~、しゅんちゃんじゃないの?こんな所に貴方はなにしてんのかな?うん?」
「おぃ、辞めろ…宗輔。つうか、先に逃げろって言ったろ?」
「小十郎君がさぁ~、あの人数を相手に二人は無理だって事でオレも同意して方向転換して戻って来たって、訳よ」
「小十郎…」
「心配するな、藤堂。どうやら
ヘルプもあったらしいな何人か減ってる見たいだから。この人数なら楽勝だ」
すると、歩が小十郎に駆け寄る
「葛西さんは?!葛西さんは無事なの?」
「心配すんなっての進藤、綾ちゃんなら無事だ。オレのマイ・ハニーを呼んでおいたからさ」
「宗輔…」
「それよりも~」
宗輔は藤原に顔を近づける
「顔が近い。馬鹿が移るから離れろ相田」
「カァーッ!!!相変わらず、そのすかした態度気に入りらないねぇしゅんちゃんよぉ~」
「お前もな、相田。そのうざささは相変わらずだな」
「まあ、落ち着け二人共、話は後だ早い所、片付けるぞ」
「【おう】」
藤堂の言葉と同時に今までの雰囲気が変わり全員が残りの漆黒の集団殲滅に散開した。
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