793人が本棚に入れています
本棚に追加
「落ち着け!宗輔っ!!」
「バカヤロー!これが落ち着いてられるかタク!?
また…涼子が涼子が…新田の野郎にハァハァ、あぁ!!!ちきしょうがっ!!!」
宗輔は近くに転がる空き缶を思い切り遥か遠くへと飛ばし怒りの矛先を変える
すると、オレの携帯が鳴り出した
(歩…?)
『歩、悪い今取り込み中だ葛西なら見つかって無事だが涼子が見つかってない』
『涼子が?葛西さんは無事なんたね!』
『あぁ…』
『今、学校に来てるんだけど気になる奴を見つけた…』
『学校?バカヤローお前、自宅待機してろって言ったろ!』
『ゴメン、落ち着いてられなくてさ…』
『はぁ~、どいつもこいつも
っで、気になる相手って?』
『……風間 蓮』
『風間ってお前待て、歩。
それは寄せ!!!』
『嫌、悪いけど実はもう、目の前に居るんだよね…』
『なっ?!』
『また、報告するよ…ピッ』
「待て、歩、歩!!」
「おぃ、タク進藤がどうした?」
「あのバカヤロー。一人で風間ん所に会いに行きやがった…
多分、涼子や新田の居場所を聞き出すつもりだ」
「おいおいおい、そりゃ幾ら何でも無謀だろうが!それよかいつの間に学校に着いたんだよ!」
「さぁな…、俊介や小十郎が付近を捜索していたら行って貰う
オレ達もいくぞ」
「行くってどうやって!?」
「………一度、進藤邸に葛西を預ける。そしたらオレとお前は灯明だ先に行け」
「分かった」
宗輔は葛西を後部座席に乗せて
進藤邸に向かった
(歩の奴、無茶ばかりしやがって……)
最初のコメントを投稿しよう!