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携帯のマナーモードが鳴り出し
ポケットから取り出して画面を見ると歩からの着信だった
『もしもし?歩?大丈夫か?』
『……タク、僕は大丈夫だ』
通話先の歩の様子が何か変だった
『新田と涼子の居場所が分かったから相田にも伝えてくれ…
それとタク、僕はしばらく風間と話す事があるから僕よりも最優先すべきなのは涼子だ
場所はどうやら、風間達が拠点として過ごす場所の近くにある廃工場に居るらしい…
涼子の事…任せたよタク。ピッ』
「待て!歩って…あの野郎」
すると宗輔が向かい側からバイクでやってくる
「綾ちゃんは進藤邸に預けた。
灯明に迎うぜタク!!」
オレは黙って後部座席に乗る
「タク?」
「場所が分かった、風間達が拠点と過ごす場所の付近にある廃工場に新田と涼子は居るらしい…
歩が風間から聞き出した」
「あの廃工場ならこっから20分だな…行くぜ」
「ああ…」
バイクは廃工場へと向かい走り出した。
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