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「遅刻した奴が偉そうに授業何ざほざくんじゃないわ!
この虚けものが!!普段、授業をサボる奴が…」
「ちっ…、面倒くせぇ。それで用件は何ですか?」
「今日からうちのクラスに転入する事になった 葛西 綾さんだ
彼女を教室前まで案内してくれ
HRの最中に彼女を皆に紹介する」
「そういう事っすか…よろしくね葛西さん。オレ、藤堂 匠」
明らかに女子にとってはキラースマイル的な笑顔で自己紹介してきた藤堂 匠
「ああ~、葛西。こいつには気をつけろ?変な噂で持ち切りだからあんまし深入りわすんなよ…」
(それ、担任が言う台詞ですか?アンタはそれでも教師か!)
「葛西、今。オレの事を軽蔑しただろう?」
「はぃっ?!あっ、嫌ぁ~何の事かさっぱりっすね」
「まあ~良い、藤堂。教室に行く前に軽く道案内でもして来い」
「へぇい…、じゃあ行こうか葛西さん」
「えっ?あっ、うん…」
藤堂君は普通に職員室を出ていくがその時の教師達の視線が尋常じゃない程に彼を睨みつけいた
そして数分藤堂君に道案内をして貰っていると何故か他の男女からの視線が私に向けられていてとにかくその雰囲気が私は嫌だった
「気にすることないよ葛西さん」
「へっ!?」
急に声をかけられたので思わずびっくりしてまった
「此処の高校に来る転校生が皆珍しいのさ、だから皆が葛西さんに注目しているんだよ」
「うっ…。でも何か嫌だなぁ~
この感じ」
「すぐに慣れるから大丈夫だってオレもそうだから」
「藤堂君も転校生なの?」
「嫌、似たような経験があるから分かるって意味さ」
私は職員室で担任の斎藤に言われた一言を思い出した
(藤堂君の変な噂って何だろう?それに深入りするなってあれはどういう意味?)
すると黒髪ショートに毛先が青い男子生徒が藤堂君の肩に手をかけて近寄る。
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