波乱

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宗輔は歩から長谷を引き離し自分の胸元へと彼女をよせて強く優しく抱きしめた 「おい、どうなんだよ進藤。 涼子の質問に答えてやれよ… もし、涼子の言っている通りに お前が動いたとしたら… お前がオレや涼子の為を想って 風間と取引したとしたらお前は…お前は飛んだ大馬鹿野郎だ それは俺達仲間を信じていないって事になるぞ進藤! 答えろ!」 宗輔からの問いに数秒沈黙が続く 「風間…」 「なんだ、進藤?」 「どうやら、僕は君が言った用に君と僕は似ているらしい… 後、頼んでも良いかな?」 「……今回だけたからな任せろ」 「恩に着るよ…」 すると、歩は黙って俺達に背を向けて工場を立ち去ろうとし歩き出す 「おぃ、進藤!オレと涼子の質問に…」 叫ぶ宗輔に対し風間は無言で睨みつける 「なっ、何だよ風間。テメェには関係ないだろ!」 「奴の心情くらい察してやれ。 あいつがどんな、気持ちでオレの所に来たのか… お前達には分かるまい 今、お前達二人は進藤 歩の心を傷つけ、踏みにじったんだ」 「それはどういう意味だ?」 「あいつから直接、聞けよ藤堂 それと今回、オレと進藤の間でいったい何が起きたのか一部だけ話してやる」 風間は今までの経緯を三人に説明する。
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