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その後大事をとって山内くんを保健室につれていった私は教室までの道のりの間中ずっと彼のことを考えていた……気がする。今まで根暗で引っ込み思案だった私は彼なんかと触れあう機会もなかったし、触れあう気もなかった。だけど少し話しただけで、ホントに少し共に歩いただけで彼のことが気になってしまうようになってしまった。
「まいったなぁ…かっこいいよ…」
先ほどの彼の笑顔を見て私はまた赤面し、クラスまですぐそこだ、と思い顔を両手で気合いをいれるようにパンッと叩き教室へ戻った。
「おぅ咲山、ごくろーさん」
「あ、いえ……」
担任に声をかけられ俯き加減に答える。
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