一章

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ジーク「クロノス、誕生日おめでとう!」 クロノス「ぱぱ、ありがと!!」 やっと記憶が戻って来たな…… 確か、この後魔力、属性の測定か。この世界じゃ、例え両親共に火属性でも別の属性を持つことがある。まあ、遺伝もあるから火が高確率なんだけどね。 ブリーゼ「クロノス、誕生日おめでとう。コレは儂からのプレゼントじゃ。」 クロノス「ほんと!?じぃじありがと!!!!」 コレ、羞恥プレイだよな。精神年齢22なんだぜ?17+5で。 まぁいい……さて、プレゼントは……………… クロノス「……短刀?」 ジーク「父さん、クロノスはまだ5歳だぞ?」 ブリーゼ「ブレイズ家ならではのプレゼントじゃ。」 いや、確かに軍事を司る貴族だけどよ?5歳の孫の誕生日に短刀は無いだろ!!!俺は嬉しいけれども!! マリアナ「ほら、クロノス?ママからはコレを上げるわ。」 そう言って渡されたのは……トランプ? クロノス「トランプ???」 マリアナ「もう5歳ですもの、そろそろ他の子達に会って、遊ぶ頃よ。」 えっと………ああ、貴族の子供は誘拐だの暗殺だのされ易いから走って逃げたり出来る5歳の頃世間に発表されるらしい。 要するに、コレで魔盲だったらあのクソジジイの思惑通り俺は捨てられて誰にも知られずに消されると。 まあ魔力はある………と思う。赤子スタートとは言え、転生したイレギュラーな俺に魔力があるのか不安だ。 ジーク「パパからはコレだよ。」 クロノス「……えっと、鍼?」 渡されたのは細く長く鋭い鍼でした、マル ジーク「それはツボに刺して身体を活性化させたりとか、治療に使う道具だよ。」 クロノス「治療?」 俺、5歳だよ?難しい言葉使うなよ。演じるの大変だから。 ジーク「ああ、治療って言うのは怪我を治す事だよ。」 クロノス「痛いの治る?」 ジーク「そうだよ!だから、しっかり勉強するんだぞ?」 クロノス「はーい!!!」 ジーク「……それじゃあ、そろそろ魔力測定するからな。」 待ってました!!
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