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クロノス「しっかし、名前クロノスとはなぁ……確か時間の司る神じゃん?あたいってばさいきょーね。」
ザクザクザクザクザクザクッ
ぼやきながらも手を休めない。残るは二匹。
よし、逃げれるな。ってかこの魔法陣凄いな、空気中の魔力を吸収して使用者の意思によって発動するとか。そしてそれを入手したパピーは何なの?
ん~……どうやって逃げるかな、流石に疲れたし。よし、木に登ろう!!でも登れない。だって足掛ける場所ないし木も高い。それに今の俺は5歳児スペック。
あ、鍼突き刺して足場にすれば良くね?今の俺なら五本纏めて刺せば普通に乗れるだろうし……
あたいってば天才ねっ!!!
という訳で、牽制として適当にシルバーウルフに鍼を投げつつ後ろの木に鍼を投げる。
「『フレイムランス』!!!!」
クロノス「え?」
ザシュシュッ
シルバーウルフ達がいきなり真横から炎の槍に貫かれて死んだ。え?なにコレ怖い。
「な!??何でガキがこんな所に!!?しかも三匹とも鍼まみれ……」
何か、炎髪紅眼のイケメンが大剣背負って出て来た。王道ならギルドマスターなんだけど、この人がギルドマスターなんて認めない。だって見るからに書類仕事しなさそうだもの。
クロノス「それ、殺ったのぼくだよ。」
「はあ?お前みたいなガキがAランクのシルバーウルフ五匹相手にか?」
クロノス「うん、ぼくのパパがくれたこの鍼のおかげだよ。投げても投げても無くならないからず~っと投げてたんだ!!!」
せめて年相応なガキを演じよう。
「……確かに、他に人居ないしなぁ………じゃなくて!何でガキがこんな場所に居るんだよ!!?」
はぁ、馬鹿だなぁ。捨てられたって気づけよ、脳筋。
クロノス「ぼく、捨てられたんだ~。」
「なに!!?」
クロノス「ぼくには魔力が無いから、要らないんだって!!」
正直、五大貴族なんて面倒でしょうがないから有り難いんだけどねっ!!
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