一章

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「………魔盲で捨てられたって事は貴族か。お前、名前は?」 クロノス「クロノスだよ。」 名前負けしてるから改名したい。クロノ・ハラオ……。改名しなくていいや、うん。 「よし、お前は俺と一緒に来い。」 クロノス「オジサン、知らない人について行ったらダメなんだよ?」 「いや、そうなんだけど今は仕方ないだろ!?」 クロノス「ご飯、食べれる?暖かい布団は?お風呂は?」 風呂には入りたいからな。 「全部有るぜ!!それに、お前行くとこ無いならギルドに居るといい。成長したら、そのまま自分で稼げるしな。」 おい、子供になんて話してんだ。 クロノス「じゃあいく~!!」 「おう!!それじゃあ俺に掴まれ。」 クロノス「オジサン、臭そう。」 「なん……だと!?ちゃんと毎日風呂入ってるしまだ汗掻いてねぇよ!!」 しまった、つい本音が。 クロノス「そう言えばオジサン、お名前は?」 「あ、ああ……ゲイル=シークスだ。宜しくな、坊主。」 クロノス「クロノスはクロノスって名前で坊主じゃない!って騒ぎ立ててみる。」 ラストオーダー可愛いよね、小萌先生派だけど。 ゲイル「そうだったな、クロノス。それじゃあそろそろギルド行くぞ?ほら。」 オジサンが手を差し出す …………握手か。 クロノス「うん!!」 元気良く頷いて手を握る。 うわ、汗ばんでる汚い。最悪。ギルド行ったらトイレという名目でしかと手を洗おう。 ゲイル「『転移』」 シュンッ こうしてあっけなく帰らずの森から生還(笑)
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