一章

9/9
前へ
/216ページ
次へ
「で、この子をウチのギルドで育てたいと?」 ゲイル「まあ、そうだな。俺はガキの世話なんてしたこと無いしな。此処なら人が集まるからいろいろとやりやすいかと思ってな。」 「託児所じゃないのよ?孤児院連れて行きなさいよ。」 ギルドマスターは女性でした。何か、緑色の髪をロングにしてて眼鏡かけててこう……デキる女って感じの。 ゲイル「まあそういうなよ、サナ。」 サナ「はぁ~……ま、良いわ。一応、部屋は余ってるしね。ギルド員の寝泊まり用のが。」 ふむ、コレで住は何とかなったな。残りの衣食はどうすっかな…… クロノス「ぼくも、お仕事できる?」 2人「え?」 クロノス「お仕事して、お金貯めないとご飯とお洋服が貰えないから。」 5歳児ってこんな事言えたっけ?ああもう面倒だ。なるようになる。 サナ「随分としっかりしてるわね………」 ゲイル「……そういや、クロノスの名字ってなんだ?」 クロノス「ブレイズだよ。」 2人「ブレイズ!!?」 五大貴族でしたが何か? クロノス「うん。ぼくが魔盲だったから、お爺ちゃんに捨てられたんだ。」 ま、妹が膨大な魔力秘めてんだろ。こういうパターンならな。因みに名前はシャナだ。 サナ「………掃除は出来る?」 クロノス「床拭きぐらいなら。」 サナ「じゃあ、それやってね。」 どうやら仕事は清掃業らしい。掃除は嫌いじゃないから良いけど。 こんな感じで俺はギルドに住む事になり、ギルド員から愛情?をたっぷり受けながら育っていった。
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2779人が本棚に入れています
本棚に追加