二章

3/8
前へ
/216ページ
次へ
「ギチギチギチギチギチ」 クロノス「錆び付いた金属が擦れるような嫌な音!!!」 どうやらサンダーアローのバチバチって音で気づいたらしい。気配は消してたんだけどね。 クロノス「まあとりあえず……死んでよ。」 ヒュッ 短刀(薄く、長く雷の魔力を変化させ2mの長さにしたもの)を振る ブシャー 間合いに入って来た五匹を纏めて斬る。 さて、この数は些か面倒だ。魔法使おう。 クロノス「雄大なる大地を旅する風よ、目前に集う愚かな敵に汝の鋭さを刻み込め!!『エアロブラスト』!!」 ヒュオッ という風切り音と共に放たれる風の刃。極薄で不可視の刃は次々とジャイアントアントをバラバラに切り崩していく。 ズパパパパパパパッ クロノス「風属性って、エグいよな。不可視の攻撃だもの。」 大気には色なんて無い。それを利用し、攻撃に使うなんて……不可視、それだけで他属性よりも有利だ。まあ、魔法学校で習えば見極められるけどね。 風の魔法を覚えたり、空気の動きを見ればぉk(笑) クロノス「まあ、知能の低い魔物なら仕方ないよな。」 エアロブラストは風の中級魔法。無数の風の刃を前方に飛ばす魔法で、魔力を込め続ければ一分間は継続可能というなかなかのチート。 なんてのんびり思考してる間にジャイアントアントは全滅。風って最強かも!!! クロノス「さて、帰ろ。『転移』」 転移魔法でギルドに帰還。 ん?魔物の部位は取らないよ。ギルドカードが戦闘を記録し、討伐した魔物の名称と数を自動カウントしてくれるっていう優れものだからね。
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2779人が本棚に入れています
本棚に追加