二章

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クロノス「それでさ、俺に何の用?」 サナ「うん、クロノスはもう15歳でしょ?」 うん、15だね。 サナ「それで……国の法で決められてる小中学校を飛ばした訳だけど、高校には通いなさいよ?」 クロノス「だが断る。今更習う事は無いぜ?」 サナ「あのねぇ……18まで学校に通うのは、義務よ?」 クロノス「知らん。だって俺死んだって事になってるし戸籍無いから関係ないじゃん。ついでに言うとめんどくさい。」 サナ「………将来、職に就けないわよ?」 クロノス「ギルドで稼げる。それに貯金してるから老後も安泰だ。お手伝いの1人や2人雇える。」 雇える期間はまだ一年位だな、金足らないし。 まあいざとなったら魔物に喰われて食物連鎖に組み込まれるとしようか。痛いから嫌だけど。 サナ「はぁ………本音を言うと、親心よ。私もそろそろ歳だしね?我が子の彼女とか紹介されたいのよ。孫の顔もみたいし。」 クロノス「あんたまだ32だろうが……」 サナ「だって私の同期、殆ど結婚してるのよ?」 クロノス「婚期逃したな。」 サナ「うう………言わないで………」 クロノス「第一、俺の親じゃないだろ。養子になった訳じゃねぇんだから。」 誰の養子にもなって無いから家名がないんだよね。 サナ「何で養子にならないのよ?」 クロノス「母さんなんて呼びたくない。」 サナ「……姉さんは?」 クロノス「さて、俺は学校には行かないぞ。」 サナ「……行かないと、襲うわよ?ギルド員全員で。」 クロノス「俺はどこに通えば良いのかな?」 サナ「……はぁ。アラファト王国1の魔法学園、セントルイス魔法学園よ。」 クロノス「王国1って事は、五大貴族居るんじゃネ?」 サナ「居るわよ~?因みに、みんなクロノスと同期よ。あとはあなたの妹さんと風の貴族に弟が居たはず。」 うぇぇ………… クロノス「そういやぁさ、ブリーゼの糞ジジイは生きてんのか?」 サナ「生きてるわよ?あの人強いし、何よりまだ70じゃない。」 ………若い、のか?
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