1章🌸幼なじみ

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「じゃ、これ、帰りに渡すな!」 「うん。じゃぁね?」 いつも一緒に帰っている私たち。 キスも…その先だってまだしない。 普通の高校生より、幼い私たちの付き合い。 「なにさ、また彼氏とラブラブ? 幸せ分けろ!!」 親友の鈴鹿 杏[スズカ アン]が「ちぇっ」と言った。 「へへへ。」 私は、自慢するように言う。 日常的な、幸せな会話。 早く、弘樹に逢いたい。 そんなことを考えながら過ごす1日はいつも、長いようで、とても短かい。  
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