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「じゃ、これ、帰りに渡すな!」
「うん。じゃぁね?」
いつも一緒に帰っている私たち。
キスも…その先だってまだしない。
普通の高校生より、幼い私たちの付き合い。
「なにさ、また彼氏とラブラブ?
幸せ分けろ!!」
親友の鈴鹿 杏[スズカ アン]が「ちぇっ」と言った。
「へへへ。」
私は、自慢するように言う。
日常的な、幸せな会話。
早く、弘樹に逢いたい。
そんなことを考えながら過ごす1日はいつも、長いようで、とても短かい。
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