1章🌸幼なじみ

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キーンコーンカーンコーン 6限目の終わりを知らせるチャイムが鳴った。 「起立!」 号令がかかり、私は幸せを感じながら立ち上がった。 「礼!」 あともう少しで、弘樹に会える。 そう考えると表情が緩む。 「着席!」 早く、時間が流れればいいのに… 「広瀬[ヒロセ]。広瀬果穂!」 それなのに、先生が、私の名前を呼んだ。 「放課後、職員室に来なさい!」 「え!?」 先刻の先生の一言が原因で、さっきとは逆に時間が止まればいいのに、そう望んでいた。 【200X/07/12/07:27 To. 弘樹 Sub.ごめん ━━━━━━━━━━━━ 先生に、呼び出しくらっち ゃった。 だから、先に帰ってて? ごめんね       】  
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