1章🌸幼なじみ

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「果穂…?どうした?」 ぼぅっとしていた私に、翔ちゃんが声をかけた。 「え!あ、ううん! 何でもない!彼氏待ってるから行かなくちゃ!」 「彼氏…?いたのか?」 「へ?う、うん。 じゃあね!」 私は、翔ちゃんの顔を見れずに、走りだした。 どうして?まだ胸がチクチクする。 助けてよ… 早く、弘樹に逢いたい… 「弘樹!」 心配だった。 「お、やっと来た。」 安心したかった。 「ごめんね?」 この時はまだ 「帰るか!」 本当の気持ちなんて 「うん!」 気付いてなかったんだ。  
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