プロローグ

3/3
前へ
/320ページ
次へ
今までも、そしてこれからも、 あなたより愛する人を見つけるなんてできないと思う。 あなたの 笑った時に細くなる目も 低くて優しい声も 照れた時に赤くなる頬も耳も 意地悪な笑顔も 私を真っすぐに見つめる瞳も 私を包んでくれる温かくて大きな手も いまでも鮮明に思いだせる1つ1つの仕草が… あなたの全てが… 私を動かしていた。 きっとあなたは、私の一部になっていたんだね…。 あなたの時間は、 あの瞬間に終わってしまった。 本当は… 私も一歩も進めてなんていないのかもしれない。 あの日… あの場所から…  
/320ページ

最初のコメントを投稿しよう!

633人が本棚に入れています
本棚に追加