1章🌸幼なじみ

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「はぁ…はぁ…」 走るのは得意だけど、家から歩いて10分もかかる丘を、全速力で登りきるのはさすがに疲れた。 「おい!寝坊助」 丘には、いつもないはずの翔ちゃんの姿があった。 「うるさいな!!」 私は翔ちゃんの横を通り抜け、桜の木にあいさつをした。 “今日から、私も高校生です。 これからも、よろしくお願いします!” その想いに答えてくれるかのように、心地よい風が大きな桜の木を揺らした。  
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