第一章 何もない夜。

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第一章 何もない夜。

もう、これで、今日の夜がきても、やるべきことは、何もない。金は、精算したし、残ってて、数千万円や。世界帝国は、今日を以て、その姿を消し去ることになる。謝辞。 私の今の目的は、正直いって、生活苦を何とかする事であり、禁煙をすすめる事である。 もはや、理想も夢もない。あるのは、孤独な一人の時間だけだ。会えない以上、どうしようもない。 いかばかりか、過ぎて、この変革の時代が、おわった時に、幻の帝国が、一つ、消え去ったのだ、ということを、理解して戴きたい。 我々を繋ぐものは、もはや、ない。我々は、自己に尊立して、生きるのみである。各自、栄光を祈る。 統一ローマ帝国、エンジェル・ラクス皇帝。
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