第一章

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  あなたが好きだった あなたの幸せを望んだ あなたに幸せを捧げた あなたは喜んで受け取った そして少し時間がすぎて 捧げた幸せをあなたは売った 捧げた幸せは不必要だった 売ったことで新しい幸せを得た それはあなたが必要としていた 私には捧げられない幸せで 私に理解できないものだった そのすれ違いに気づけなかった だから幸せを捧げ続けた そして私の幸せはそこをついた あなたの回りは幸せだらけで 私と世界が違うことを知った 私は幸せを渇望した あなたは私を横目で見た そして何もなかったかのように その場を笑顔で立ち去った 私は幸せをかき集めようとした あらゆる商者を尋ね歩いた 集まったのは不必要な幸せだった それでも私は幸せに満ち溢れて あなたと同じ、と喜んでいた だけれどすれ違いは相変わらず あなたに理解はされなかった  
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