第6話 夏休み、最後の打ち上げ花火!!

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[大地の自宅] 大地はリビングでテレビを観ている妹の千花に話しかけた。 大地「ち…千花。」 千花「お兄ちゃん、何?」 大地「ぼ…僕の浴衣ってあったっけ?」 千花「浴衣?お兄ちゃんの浴衣なんてないよ。買ったって、人見知りで出歩けなくて必要ないからって、お隣の家にあげたのよ。」 大地「そ…そういえば確かに…」 千花「浴衣って…まさかお兄ちゃん、明日の花火大会行く気なの?」 大地「あの…その…行く気というか、誘われた…から…」 千花「お兄ちゃん花火大会に誘われたの!?だ…誰に!?」 大地「学級委員の古瀬さんって人だよ…というか、そんなに驚かないでよ。」 千花「だって珍しいんだもん。お兄ちゃんがイベントに誘われるなんて。しかも女子なんでしょ?」 大地「ほ…本当は行きたくないんだけど…せっかく誘ってくれたんだから…行かなきゃダメかなって…」 千花「本当は行きたくない人が浴衣を探すかね~」 大地「べ…別にいいだろ!!ないならいいよ…」 大地は自分の部屋に戻って行った。 千花「花火大会か…お兄ちゃんにもやっと彼女…いや、友達が出来たのね…」
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