ぐー。

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16時01分。 そろそろ移動した方が良いかも知れない。ここもいつ見つかるか分からない。 「みぃつけた。」 思ったそばから。たしか、この子はあゆみちゃんだったかな。 「お兄ちゃん、素直に捕まって。あゆみ、ケーキ食べたいの。」 「捕まってあげたいのは山々なんだけど、手加減すると後が怖いから。またね。」 そう言って、僕は大人げないぐらい本気でその場から逃げた。 「あ、みんなぁぁ。いたよぉぉ」 ヤバい。 僕の額に普通の汗と冷や汗のふたつが流れる。何故なら彼女の声を聞きつけた団地kidsの2人が物凄い勢いで追いかけてきたから。 彼らの目は本気だ。
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