17人が本棚に入れています
本棚に追加
16時01分。
そろそろ移動した方が良いかも知れない。ここもいつ見つかるか分からない。
「みぃつけた。」
思ったそばから。たしか、この子はあゆみちゃんだったかな。
「お兄ちゃん、素直に捕まって。あゆみ、ケーキ食べたいの。」
「捕まってあげたいのは山々なんだけど、手加減すると後が怖いから。またね。」
そう言って、僕は大人げないぐらい本気でその場から逃げた。
「あ、みんなぁぁ。いたよぉぉ」
ヤバい。
僕の額に普通の汗と冷や汗のふたつが流れる。何故なら彼女の声を聞きつけた団地kidsの2人が物凄い勢いで追いかけてきたから。
彼らの目は本気だ。
最初のコメントを投稿しよう!