高校入学は非日常の始まり

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だが、美味い話には、苦難がつき物だ。 金持ちばかりが集まるこの学校は いわば次世代のトップの養成所。 偏差値が高い。 それこそ、寝る間も惜しんで勉強して、やっと特待生で合格できたんだ。 ……と、 考え事をしていたら、何時の間にか校舎は目の前だった。 下駄箱はなく、靴で校舎内に入っていいらしい。 ……ここは外国か。 入ってすぐのところに、クラス分けの紙が貼ってあった。 此処は幼少部から高等部まで全一貫校であり、外部の俺は珍しいのだろうか。 クラスを確認していた生徒は、俺をガン見。 つーか、人多いな。 俺の身長は170センチで、高いとも低いともいえない平均の身長だから、クラス分けが見にくい。 背伸びをしてみると、……お。見えた。 【Ⅰ-Ⅱ】 の欄に、俺の名前があった。
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