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逃げ道は、ない。
抵抗する手段も、ない。
つーか、なんだってこんなに力が強いんだ。
…一応、空手黒帯なんだが。
「ちょ、…離せ」
「やだね」
死ねよ、と思うんだが。
「…教師としてどーなんすか」
「問題はないな」
ありありだろコノヤロウ。
むしろ有りすぎだろ。
「そうだな…。俺の名前を言えたら、離してやってもいいぜ?」
「……」
ヤバい、知らん。
ずっと“担任”と呼んでたし、おそらくしたであろう自己紹介も聞いてなかった。
「え、し、知らねっす「はい時間切れ」…え?ぅんっ!?」
唇に柔らかいが弾力のある感触。
近すぎてピントの合わない担任の顔。
い、意味が分からない。
「っん、ふ…っ」
「ほら、口開けろ」
なんで
なんでキスをする必要がある!?
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