scene2

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scene2

―――されど仮面を付けるのは ――内なる狂気を隠す為にあるのです  その素顔が顕わになる前に、仮面は一度(ひとたび)男の仮の面として戻ってしまう。そしてシルクハットを目深に被ると、不気味な笑みを浮かべる謎の主催者へと変わる。 特等席で観ていた貴婦人は、秘密を暴かれるのを名残惜しむように吐息を洩らした。 ≪ライグリット≫より
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