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もし仮にそうなのだとしたら、あの女は変わってる。
普通の女は、質のいい男を好み価値を見定めるものだ。
しかしあの女はそんな複雑なことを頭の中で考えているようにはとても見えない。
何より、あの大きな澄んだ瞳が俺の印象に残った。
座っていたから身長はわからなかったが、座高の低さからしたらおそらく150cm程度だろうか。
何か、子犬みたいな女だな。
今まで、こんな風に女のことをずっと考えてることなんてあっただろうか…
いや、なかった。
どの女も、同じようなやつばかりだと勘違いしてた。
まったく、自分で自分に呆れちまうな。
まぁ、いいや。
あの女のキョトンとした顔が、また頭に浮かんでくる。
おもしろそうな奴だな。
気づくと俺は、あの女のことを考えながら笑っていた。
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