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「星が綺麗ですねぇ!…いつもこんなに帰るの遅いですかぁ?」 『夜に仕事が入った時は、この時間になります』 携帯のメール画面を見せる。 「ん?…そうなんですかぁ!でもちょっと危ないですねぇ」 ジュンスがキョロキョロとして、誰に言うでもなく呟いた。 『歌がとても上手ですね』 私は、また携帯のメール画面に打ってジュンスに見せた。 「えっ!?そうでしょぉ!僕、歌が大好きなんですよぉ!あっ…あのぉ…名前教えてください!」 少し図々しい人だとは思ったが、悪い人ではなさそう… 『○○です』 私は名前を打った携帯の画面を、ジュンスに見せた。 「○○さんですねぇ!僕ジュンスって、さっき言いましたよねぇ。うきゃうきゃ」 本当に楽しそうに笑う人。 私までついつられて、笑ってしまいそうになるから不思議。
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