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いそいそと大きな体でお粥を運ぶジェジュン。
私はふとジェジュンに視線を向けると、その美しさについみとれてしまっていた。
「あっ!ダメですよぉ!ジェジュンはもう帰っていいですからぁ」
「はぁ?なにぃ?ご飯作るだけぇ?」
ジェジュン。この人は、線の細い高い声をしている。
「そうですよぉ!後はいいですから、帰ってくださいよぉ!みんながご飯待ってますよぉ?」
「あっ、そうだった。じゃあ、○○さん、お大事にねぇ」
ちょっと両目がかったウインクをすると、ジェジュンと呼ばれる人は、そそくさと帰って行った。
「大丈夫ですかぁ?ジェジュンのご飯美味しいでしょう?僕たち五人で住んでるんですよぅ。家族です!だから全然怪しくないですからねぇ」
ニコッとされて、少し落ち着いたけど、また自分の異変に気が付いた。
夕べは握手の手を差し出されて発作が起きた。
けれど、さっきは抱きしめられたのに、平気でいられた。
どうしたんだろう…
やっぱりジュンスは魔法使いだと思う…。
だって、それでなきゃ……
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