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「年月が過ぎるのって早いよね~!」
「桂木、おっさんみたいだぞ?」
だが、桂木のいう通りだ。
あっという間に年月は流れた。
「最初、出会った時、確か皐月は自殺しようとしてたよな。教師をビビらせたかっただけらしいが。」
「そうそう!で、銀時計を落としていて、それを瀧澤が拾ったんだよな!」
「それを返してもらいに私と皐月ちゃんは、咲月さんと和輝さんのところに行ったんだよね!それで、咲月さんが銀時計を壊しちゃって…」
「俺じゃない。壊したのは皐月だ。」
「原因は咲月さんでしょ?」
「…。まさか、弁償のために執事をやらされるとは思わなかった。」
「そうだな!っていうか、瀧澤は結局、何の職に就くんだよ?」
「今は少しずつ秘書の勉強をしている。」
『秘書になるの?』
ビックリしたように2人が言った。
「執事を辞めるの。」
「いや、辞めない。執事も俺がする。皐月の世話を他のやつにさせるかよ。」
「独占欲強いな!」
「当たり前。」
そう言った時、ドアが開いた。
そこには…―。
「こんな綺麗な花嫁、独占したいに決まっているだろ?」
そこには、ドレスの白が映えるほど顔を赤らめた皐月がいた。
「さて、式を始めようか。」
「うん!式が終わったら、遊びまくろうね!みんなで!」
「オープンは明日だよね!お客さん、たくさん来るといいね!」
「そうだね!豊花ちゃん、いつか俺たちもここで式を挙げような!」
「うん!」
「二人とも、おもいっきり祝福するからね!」
この暖かい時間がいつまで続くかは分からない。
けど、これだけは確実。
俺たちは、《幸せ》だ。
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